盆栽と凡才

盆栽を趣味でやっている

世間的には盆栽とはただ小さい鉢に木が植わっていて値段の高いものを盆栽だと認識されているようだ。しかし、盆栽の定義とは「心象風景」なのです。

どんなにうまく作っているように見えても自然の情景を思い描いて鉢の中に表現しなければ単なる鉢植えとなる。それとは逆に、小さい苗木であろうと自然の情景を意識し、いまここに力強く芽生えたという情景を鉢の中に作り出せれば、それは立派な盆栽であるといえます。

その本質もわからず理解せず、ただただ盆栽のような鉢植えを作ろうと、それは猿真似以上のものにはなりません。なぜなら、そこには人間にとって大事な想像力のかけらもないからです。

この大事な想像力を育むのに、高い鉢や立派な老大木など必要ないのです。

その本質を理解したうえで、もし本物の盆栽を見る機会がありましたら是非試して頂きたいのですが、自分を2、3cmほどに小さくして盆栽の下に立ち、木を見上げてみてください。それが屋久島の千年杉のような大木に見えたら大成功です。そして、そこから何かを感じとれたとしたらそれが本物の盆栽なのです。

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